一方、夫は全く、そういうことに口出ししないというか、「なんでもあり」。「勉強がしたくないなら、しなくてもいいよ」というタイプ。なんなら、二人でこっそりゲームとタブレットを持って、遊びに出かけたりもするんですよ!

 まあ、彼自身が、自分の好きなことで、手に職をつけてきた人だから、最終的には「本人の好きなように好きなことをすればいい」という考えのようです。

――お子さんはどんなことが好きなんですか?

 息子は、絵を描くのが好きみたい。家でずっとひとりで何かしら絵を描いていることが多いんですよね。でも、私自身は、高校生のころソフトボールを結構一生懸命頑張っていて体育会系だったんですよ。だから、息子にも野球とか何か運動をやらせたくてしょうがない。汗をかいて泥だらけになる男子ってかっこいいじゃないですか!

 それで、先日、近くの少年野球チームの体験に行かせてみたんですよ。でも、私が熱く指導しすぎて、息子はうんざりしたみたい。ますますスポーツが嫌いになっちゃいそうです……。

――パートナーはなんと?

 夫は習い事をさせることに反対は全然しないけど、「嫌がってるならやめればいいじゃん」とあっさりしています。夫自身も、子どものころから、自由にやりたいことをやって過ごしていたのでしょうね。

 まあ、私がついこまごまと口出ししすぎてしまうから、息子にとっては、そんな父親がいてくれてちょうどいいバランスなのかもしれませんね。

居酒屋でたこ焼きを作る息子さん(虻川さん提供)

「なんでママ怒っているの?」と聞かれて

――お忙しい仕事をしながら、勉強や習い事の手配もして。虻川さんも子育てに奮闘されていると知って、すごく共感します。

 え、本当ですか!? そう思ってもらえたならうれしいです。でも、先日なんて息子に「ママ、なんでそんなにいつも怒っているの?」って言われたんです。超ショックでしょ! 私自身は、そんなに怒っている自覚はなかったのでびっくり。自分で、それこそ笑顔の多いママだと思っていたのに。

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