――それはショックですね。怒ってるんじゃなくて、ママっていつも必死なんですよね。
そうなんです。もちろん私も、いつも笑顔で楽しいママでいられたら、と思っているんですよ。でも、実際はそうもいかないですよね……。
大切なのは人に頼る子育て
――産後すぐの授乳の悩みや、保育園での悩み、反抗期など、たくさん壁を乗り越えながらの、9年の子育てをされてきた虻川さん。同じように悩んでいる読者に伝えたい言葉は?
もうこれは私の失敗の経験から言わせていただきますが、やっぱり、「子育ては、できるだけ人に頼ろう!」ってことに尽きますね。
一昔前のように何世代も一緒に暮らして、みんなで子どもを見られる時代じゃないし、私もそうでしたが、自分で抱えすぎて孤独になりがちですよね。だからこそできるだけ、いろんな人に頼って、いろんな人に子育てを手伝ってもらえるように、そういう心構えを持っているといいのかなぁと思ったりします。
あとは、子どもが生まれてみて、地域の方には優しいおばあちゃまも意外といらっしゃるとわかって。幼い時、バスで息子が泣いたり騒いだりした時も優しく接してくれる人もたくさんいました。
――社会全体で、子育て中の人を温かく見守れるといいですよね。
ほんと、みんながあまり窮屈な思いで子育てをしなくて済むようになるといいな、って思います。あとは、きっと今、幼い子を育てていらっしゃる人は、もう十分頑張っていると思うから、できるだけ手を抜く方法を考えながら、子育てをしていってもらえたらいいな、と思います。私自身も、そうできるように。私自身も苦手なんですが、人に頼る事が大事だと思います。
(構成/玉居子泰子)
※前編<虻川美穂子が語る、乳児期の子育ての苦悩 「産後9カ月くらいまでは自分が自分じゃないみたいだった」>から続く。