どんな企業が今後、人気ランキングに入る?

――もしこの先を予測するなら、どのような業界もしくは企業がランキングに残っていきそうでしょうか?

 ひとことで言うなら「変化できる企業」です。今は、何が起こるかわからない時代。AIのさらなる進化で新しい産業が生まれたり、働き方が大きく変わったりしていく可能性が大きいので、業界を問わず、時代の変化にアンテナを張って、新たなビジネスフィールドに挑戦していくチャレンジ精神や未来志向をもった企業が選ばれていくのではないでしょうか。具体的な企業名の予測は難しいですが、「ここで自分を磨いていきたい」「一緒に成長していきたい」と学生が思えるような会社がランキングに挙がってくるでしょう。10年後は、現在とはまったく違うラインアップになっている可能性もあります。

――10年後だと今の小学生が就活生になるころです。家庭でできるキャリア教育など、親がしておくとよいことは?

 入社後の会社とのミスマッチを防ぐ意味で、就活が始まる前には、自分がなりたいもの、描きたいキャリア、入社後や結婚したときどう働きたいかといったライフプランは考えておいたほうがよいと思います。ですから親子で話し始める時期は早ければ早いほうがいいですね。親御さんはそのためのサポートとして、お子さんが自分について知ること、自分にはどういった業界や職種が向いていそうかを早い段階から考えられるようにしてあげてほしいと思います。

「自分のころとは価値観が違う」という認識が大切

――その際、親が気をつけるべきことなどはありますか?

 当社の調査で「子どもに働いてほしい企業」を回答してもらったところ、親の回答は1位が「公務員」でした。一方、学生に人気の高いニトリやファーストリテイリング、生損保会社、Sky、富士通といった企業は、保護者側のランキングには入っていません。親が希望する企業ランキングと、実際に学生に人気の企業ランキングとは、共通する会社はあるものの結構な“ギャップ”が見られます。

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