小学校中学年・高学年になると、第二次性徴期にともない体に変化が訪れます。成長の速さや程度には個人差があるので、周囲と比べて悩んでしまう子も。思春期の正しい成長過程を知り、親子で安心して体の変化に向き合っていきましょう。子育て情報誌「AERA with Kids 2023年冬号」(朝日新聞出版)からお届けします。

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つるんつるんの肌にニキビが出現!

 ニキビといえば、第二次性徴期の肌トラブルの代表格。成長が早いと、10歳前後から悩む子も。そもそもニキビはなぜできるのでしょうか。子どもの肌ケアに詳しい服部英子先生に聞きました。

「第二次成長期は、性ホルモンが高まり、皮脂分泌が増えます。さらに異常な角質増殖が起こり毛穴が塞がり、ニキビ菌が増殖し、炎症を起こすと、赤や黄色のニキビになるのです」

 ニキビができるのは自然な肌の経過とはいえ、悪化や肌荒れは避けたいもの。

「まずは毎日の洗顔やスキンケアが大切ですし、睡眠や食事も重要です。お菓子や辛いもの、揚げ物などは皮脂分泌を高め、ニキビの元になってしまいます」

 小学生から化粧を楽しむ子は、特に肌を痛めないよう注意を。

「ブラシなどでこすりすぎてしまうと皮膚のバリア機能が壊れ、毛穴が詰まりやすくなります。お化粧をした後は、メイク落としでしっかり洗顔を」

 最近は保護者の意識も高く、早めに皮膚科を訪れる親子も多いとか。まずは親子で話をして、対策を考えてあげましょう。

低学年からムダ毛が気になる傾向に

 思春期になると、手足にうっすらと生える「ムダ毛」。毛が濃く見えて、気にする子もいます。

「ムダ毛の濃さを心配される親御さんも増えましたし、幼稚園や学校で『毛深い』と言われて、傷つく子もいます。体質的に毛が濃く生える子はいますから、その場合は処理をすることも考えるといいでしょう」と服部先生。

 ムダ毛の処理は、カミソリ、脱毛クリームのほか、光脱毛やレーザー治療など複数ありますが、幼いうちはカミソリが最も安全でおすすめ、と服部先生は言います。

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玉居子泰子
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