「ダメなウソ」の基準はきちんと伝えて!

――わが家の6歳の息子も「うっそ~」と面白がりながらいろいろなウソをつくので困っています(苦笑)。

 まず、「面白いのはわかるけど、人を傷つけたり困らせたりするウソは絶対ダメだよ。あなたが楽しくても、ダメなウソを言ったらパパは叱るよ」と宣言しておくといいでしょう。

「冗談」と「ウソ」の垣根って微妙じゃないですか。ケタはずれなウソはホラになり笑いになる。落語にも演劇にもウソはいっぱいありますよね。それを踏まえたうえで、なぜウソをつくと信用を失うのかというと、人を傷つけたり困らせたり奪ったり、自分の利益のためにウソをつく人間が人の害になるからです。

 お子さんには、ウソの内容によっては本当に誰かを困らせることがあること、どういうウソがダメかを伝えておくといいでしょう。そうしないと、「笑ってくれるウソ」と「叱られるウソ」の違いがわからず混乱します。お子さんがダメなウソの基準をわからないまま親が笑ったり叱ったりすると、親の反応任せで顔色をうかがうクセがつくことになりかねない。特に、言葉への反応や完璧主義度が高い(間違えたくない)タイプの子は、叱られることに敏感です。無意識にダブルスタンダードな状況を起こさないように、親御さん側が叱るウソの基準を整理しておくといいですね。

「人のせい」をやめさせるには?

――小学校高学年くらいになると、「自分がしたことを人のせいにする」という行動も起こってきます。

 人のせいにするのは、何かトラブルなどがあったときに対処する自信がなく、逃げたい時ですよね。解決方法としては、「どういう時に人のせいにしたくなるか?」という知識を伝えておくといいでしょう。例えば「ママの経験から言うと、人のせいにしたくなるのって怖いときなんだよね。どうしていいかわからなくて、怒られるのが怖くて、なかったことにしたくなる。自分を守ることで必死なんだよね」という話をします。

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