買い置きしているお菓子を勝手に食べたのか聞いても「僕じゃない」とウソをつく、ADHD傾向のある10歳の男の子。教育家で、見守る子育て研究所所長の小川大介さんは「食べてしまう前の気持ちにアプローチして」と言います。AERA with Kids+の連載「小川大介の『才能が見つかる!』子育て相談」。ウソに隠された子ども側の事情とは? 読者の悩みに答えてもらいました。(聞き手/AERA with Kids+編集長 鈴木顕)

MENU 身体感覚をよく使うタイプは「味覚」への反応も鋭い 子どものウソ、そこにはどんな心理が? 身体感覚タイプは、ルールより「共感」が効く

身体感覚をよく使うタイプは「味覚」への反応も鋭い

 これまでの経験からお伝えすると、ADHDやグレーゾーンと診断されるお子さんは「好奇心を爆発させるタイプの子」が多いです。視覚的な情報に反応しやすく、好きなものに対して体がすぐ動く特徴があります。相談者さんからいただいたお子さんの情報から、視覚と身体感覚の反応が高いタイプと推測します。学びの傾向としては「好奇心爆発タイプ」で、行動の傾向は朗らか社交型、あるいは和気あいあい型でしょうか。人と関わったり一緒に何かすることが好きで、人を気遣うところがありそうです。他人のことが気になるから、優しくすることもあれば、人からどう見られるかを気にしてモジモジする部分もあると言えるかもしれません。

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