絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 畑の真ん中でひとりで暮らす、だんまりうさぎ。毎日、畑で一生懸命働いて、日が暮れたら家に帰り、ごはんを食べて寝る日々を過ごしていました。ひとりでは食べきれないほどの野菜が穫れるので、誰かに分けてあげたい、誰かと一緒に食べたいと思うこともありますが、家には誰も来ないし、電話も鳴りません。

「だんまりうさぎとおしゃべりうさぎ」シリーズ(安房直子 作/ひがしちから 絵/偕成社 刊)

 ある日、だんまりうさぎの家に赤いスカートのうさぎがやってきます。おしゃべりうさぎでした。カゴの中のお餅と、だんまりうさぎの畑で獲れた野菜を取り替えてほしいといいます。だんまりうさぎは突然のことにびっくりするものの、歌うようにおしゃべりをする、おしゃべりうさぎと一緒にいるのが楽しくなってきます。

 表題作のほか、おしゃべりうさぎたちを招いて、だんまりうさぎがカボチャを使った料理を振る舞う「だんまりうさぎと大きなかぼちゃ」も収録。児童文学作家・安房直子さんの名作を絵童話にして蘇らせた、全4巻シリーズの1巻目です。

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岩本恵美
ライター/エディター/Webディレクター 岩本恵美

Webメディアの編集や新聞紙面の制作を経て、2016年に独立。現在はWebを中心に、本やアート、教育などをテーマにしたコンテンツづくりに取り組む。朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」にて、絵本・図鑑等の児童書やレシピ本などのジャンルを担当。GREEN GHOST LLC.所属。

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