生活を見直し、規則正しく寝起きし、3食バランスよく食べるなど、「生活リズムを整えること」も大事です。生活リズムを正常化することが、自律神経のバランスを整えることにもつながります。元気になるまで習い事は休むなど、活動量を減らすことも検討しましょう。

 学校は行けるなら休ませる必要はありませんが、担任の先生に子どもが頑張りすぎてしんどくなっている状況だという情報を伝え、疲れたときは保健室で休ませてもらうなど話し合っておくと安心です。

 保護者など周りの人がその頑張りを認めることも、回復の助けになります。「毎日学校で頑張っているね」など、小さなことでいいからできていることを見つけ、褒めてあげてください。子どもは周りから認められることで「これ以上頑張らなくても大丈夫」と安心でき、戦闘モードから解放されます。

――病院を受診したほうがいいケースはありますか。

 五月病の症状で学校に行けない状態が3日以上続く場合は、小児科を受診したほうがいいでしょう。貧血や、朝体調が悪くて起き上がれない起立性調節障害など、違う病気が隠れている場合もあります。

(取材・文/熊谷わこ)

「学校に行きたくない」と言われたら? 専門家が教える、親が「やるべきこと」と「NG対応」
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