日本語で生活している親にとって、英語を家で「教える」のはハードルが高い……。 そこで「教えなくていい」がモットーの翻訳家 鹿田昌美さんに、おうち英語を続けるための極意を聞きました。子育て情報誌「AERA with Kids」(朝日新聞出版)から紹介します。

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理想の英語力より、どう続けるかが大事

「仕事で忙しく、時間もお金も限られている親御さんに、それでも家で子どもの英語力を‟無理なく、楽しく”伸ばせる工夫はたくさんあることを伝えたい」と話す翻訳家の鹿田昌美さん。

 それには「子どもを英語嫌いにさせないこと」「親が決して無理をしないこと」を前提に、「毎日、ゆるく、長く」子どもが英語に触れる時間を習慣にして、英語を体に「なじませていく」ことがベストだと言います。

 昨今、英語は「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を偏りなく習得させようという流れになっていますが、これを全て親がやるのは難しいでしょう。ふだん日本語で話す親が、その時だけ頑張って英語で話しかけたり、子どもにしゃべらせたりしても、無理があるので長続きしません。

「講演でお母さん方の話を聞くと、こと英語教育に関して、親は子どもが英語をペラペラ話せるようになることを目的にしがち。気持ちはわかりますが、その目標はいったん置いて、まずは英語に毎日取り組める習慣をつくることから始めてみませんか? 親の英語力に自信がなくても大丈夫。英語を教えるのではなく、英語の機会を与える気持ちでやってみましょう」と鹿田さん。

 小学生のうちは、英語はインプットに力を入れて言語習得の土台作りを目的にすることが、時間はかかるようでも結局は効果的。

4技能の配分やそれぞれのやり方をぜひ参考にしてみてください。

おうち英語を続けるための5か条

 親は「英語の機会を子どもに与える」のが鹿田流おうち英語のポイント。 それを実現するための「親の心がけ」をまとめました。

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船木麻里
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