中学受験と習い事、どうしたらいい?
――中学受験のために、習い事をやめるのか、やめるならどのタイミングが良いのか。多くの人が悩む問題です。
個人的には、「受験のためには習い事をやめた方がいい」とはまったく思っていません。実際、彼女の場合は英語を続けたことで自身の成長や“その後”につながりました。「練習に時間を割けない」「レッスン当日に、できる範囲で進める」といった事情を相手に伝え、許容してもらえるのであれば、実現可能な形で続けていけばいいと思います。
サッカーや野球といったチームスポーツであれば、スケジュールを立てづらい側面はありますが、英語やバレエ、ピアノといった個人でできるものであれば、続けながら中学受験に挑戦してもいい。「6年になったら、すべてを受験勉強に捧げなければ」と考える方も多いですが、「偏差値的に上に行く」という発想だけでなく、「習い事を続けながら、手が届く範囲のなかで学校を選ぶ」という視点を持っていてもいいと思います。
習い事を通して培った経験や頑張り、諦めずにやり抜く力は、きっと中高での生活でも発揮され、自分を支えてくれる“強み”になっていくと思うのです。
(聞き手/古谷ゆう子)
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