テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のアスカ・ラングレー役や「名探偵コナン」の遠山和葉役などの声優として活躍する宮村優子さん。今春中学生になる長男の中学受験体験をマンガにしてX(旧Twitter)に投稿し、話題となりました。今回は受験の直前から本番にかけての息子さんの変化などについて、語っていただきました。※前編<声優・宮村優子が語る新中1長男“波乱ずくめ”の中学受験「親子の攻防で、おかしくなりそうになったことも」>から続く

MENU 算数だけ通塾、国・理は塾なしに 12月の3週間で国語の成績がアップ いよいよ迎えた本番当日に「受験やだなー」 不合格を経験し、息子に変化が

算数だけ通塾、国・理は塾なしに

――息子さんは小3から関西の進学塾に通われて、そのままずっと同じ塾に?

 実は小5の途中で関西から都内に引っ越しをしまして。国・算・理の3教科に社会が加わって4教科やることになったんです※。

(※編集部注:関東圏の私立中学は4教科受験が主流だが、関西圏は3教科受験も主流)

――引っ越しで塾も変わったということですね。塾選びはどうしましたか?

 私は仕事をしているし、頼りになる長女はこの時期、オーストラリアの大学に進学しまして。息子は1人で塾通いをしなければならないので、自宅から通いやすいことを優先して選びました。そこが最大手の進学塾だったのですが、クラスが4教科総合の成績順に分かれていて、息子は出遅れた社会が足を引っ張っていたんです。算数はもっと難しい問題にチャレンジしたいのに、息子がいたクラスだとそれができなくて。短期間でやめてしまいました。結局、社会は切ることにして、算数だけ個別指導の塾に入りました。

――国語と理科は独学だったんですか?

 それもしないです(笑)。漢字だけは少しやっていましたけど。

――小6の2学期になると過去問に取り組み始めるなど、受験組はギアを上げる時期ですよね。

 息子は相変わらず好きな算数だけをやっていました。過去問って、本番と同じように教科ごとに時間をはかって、順にやるものじゃないですか。でも息子は過去問も算数しかやらない。本当に手がかかるんです!

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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