おすすめポイント

 声に出して文を読み、ゆっくり絵を眺め、うなずきながらページをめくるクマタ。時には絵本の中のキツネの子に「きみは、えらいね」と話しかけ、頭をそっとなでます。丁寧に慈しむように絵本を読むクマタの姿からは、物語を愛でることの幸せが伝わってきます。「自分は大好きな本をいつもどんな風に読んでいるかな?」と、自分自身の読書時間に思いを巡らすお子さんもいるでしょう。

『一さつのおくりもの』(講談社)より

 「ぼくだったら、いくら なかよしでも、いちばん すきな ものを あげたりは できないよ」と、絵本の中のキツネの子をほめるクマタですが、キツネの子と同じような場面に直面し、困ってしまいます。

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