性格に合わない習い事のときは
――勉強系の習い事は英語だけなんですね。
ぎん太:英語は自分からやりたいって言ったんですけど、母の誘導がうまいんですよ。英字が書いてあるTシャツ、「読めたらかっこよくない?」って(笑)。中学受験の勉強で、「WHO」や「GDP」の略称を問う語句問題も、元の英語が想像できるので助かりました。
――サッカーはなぜ途中でやめたんですか?
母:チームの雰囲気が悪く、「お前のせいで負けた」と罵り合うところが彼の性格に合わないと思って。でも子どもって、最初は「やめたくない」って言うんですよね。そのときは「一回お休みしない?」と休会して、その間にほかに興味のある習い事の体験に行きました。それでもやりたいと言うなら戻ろうと思いましたが、本人は未練がなく、そのままやめました。
受験前も週に1回の水泳で息抜きを
――中学受験をして開成中学に合格していますが、勉強と習い事はどう両立していましたか。
ぎん太:受験の3カ月前に空手とピアノはお休みしましたが、水泳は週1回、通い続けました。あの息抜きがなくて勉強だけしていたら、本当につらかったと思う。
母:息抜きは大事。ぎん太が通っていたのは、区が運営する、ぜんそくの子のための水泳教室で、風邪予防の目的もありました。それに、老人ホームでお年寄りが認知症予防のために運動する姿を見て、体を動かすのは脳にもいいはず、と思っていたんです。
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