送迎や月謝、スケジュールの管理にほかの親たちとのおつき合い……。子どもの習い事は、親のストレスが多いのも事実です。でも、習い事本来の目的やメリットに目を向けると、印象がかなり変わるもの。そんな考え方を、脳科学者の瀧 靖之さん、中学受験「伸学会」代表の菊池洋匡さん、教育評論家の石田勝紀さんに伝授してもらいました。気持ちの切り替えで、習い事へのストレスをグンと減らせます!子育て情報誌「AERA with Kids2023年冬号」(朝日新聞出版)からお届けします。

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考え方1.習い事は「広く、浅く」でOK

 子どもが習い事を始めると、親はつい「長く続けなくては」「極めなくては」と力が入ってしまいがち。ところが「小学生時代の習い事は、ひとつのことを深堀りするのではなく『多様な経験をする』ことでいいのです」と教育評論家の石田勝紀さんは話します。

「『この子は今、幅広い経験、体験をしている。今は模索の期間』と考えてみましょう。いろいろとやってみる中で『これだ!』とはまるものが見つかったときこそ、それをそのまま応援してあげればいいのです」

 はじめからなにかを極めることを目的に習い事に通うと、なかなか続かないものです。「もし極めるなら、それは第二次的なこと。本人がそれを好きになってからです」

 小学生のうちはとくに習い事が続かない、あれもこれもやりたいという子どもは多いものです。

「お母さんたちからの『習い事が続きません』という相談は本当に多いです。でも、そもそも子どもって『そういうもの』ですよね」

 子どもの興味関心があちこちに移る、これは決して悪いことではないそう。

「経験の幅が広がらないと、好きなものを見つける確率が下がってしまいます。たくさん経験することで、子どもの中にいろいろな要素が積まれていくのです」

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AERA with Kids編集部
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