考え方4.今は嫌でも、この先きっと「やりたい」日がくる
「将来のために、この習い事をやらせてあげたいな」という親の思いもあります。そこで、子どもを「体験」に連れて行ったことがある人は多いのではないでしょうか。
「『体験』を受けたあと、子どもに『どう?』と聞いてみましょう。そして子どもの意見を尊重しましょう。ここでもし、子どもが『うーん、ちょっとイヤかな』といったら、『えー、せっかくだからやってみようよ』と無理に勧めずに、すんなり引き下がることが大切です」と石田さん。親としては、なんとかやってもらいたいところですが……。
「そのとき、子どもはやりたくないのだから仕方ありません。でも、子どもは一度『やりたくない』と言っても、翌年『この前行った、あれをやりたい』と言い出すことがあるのです」
翌年でなく3、4ヵ月後かもしれません。数年後かもしれません。
「ですから、一度『いやだ』と言ったからといって『この子は、これは好きじゃないんだな』と決めつけないでいたほうがいいでしょう。忘れたころに『やりたい』と言い出すことは本当にあるのです」
「また子どもから声をかけてくることがあるかもしれない」という気楽な気持ちで構えていれば、断られてもダメージは低そうです。
せっかくの小学生時代。考え方を少しだけ切り替えて、親も子どもの習い方を楽しみましょう!
(取材・文/AERA with Kids編集部)
AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2023年 冬号 [雑誌]
朝日新聞出版
著者 開く閉じる