子育てをしていると、いつか訪れるのではと気になる子どもの「反抗期」。親子でぶつからず仲のいいママ大人になるのがいいのか、本当は通ったほうがいい道なのか――揺れる気持ちを持つ人もいるのではないでしょうか。3人男子を子育て中で、自らは「壁に穴をあけた」中高時代を過ごしたコミックエッセイストのtomekkoさんが、「あってもなくてもモヤモヤする反抗期」について綴ってくれました。

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 子育て始めて11年。小6の長男もあと4カ月もしたら中学生かと思うと時の経つ速さとその間たいして成長のない自分に軽くショックを受けています。

 あー、もう少ししたらあの鈴を鳴らすような愛らしい声も野太くなっていくのかな。今はつるすべの頬にも髭やらニキビやらが出て、触らせてもくれないっていうかこっちも触りたくもない感じになるのかな。そして生ごみにだってもう少し優しいだろってぐらいの嫌悪感いっぱいの目で睨みつけられる日々がくるのか…な…ウッ…。

 そう、自分が親にしていたようにね。

 この記事を読んでいる皆さんは、ご自分の反抗期ってどんな感じでしたか? 私は毎日毎分毎秒母と顔を合わせるたびに喧嘩ばかり。怒鳴り合いになっては部屋に閉じこもってストレスを壁にぶつけしっかり穴も開けるという王道?の反抗期を、中高通して結構長めにやりました。

 選択肢があったら母がより嫌がるほうを選ぶ。大人が嫌うちょっと悪そうな人とばかりつるみ、成績をわざと落として見栄っ張りの親を悲しませたら勝ちくらいの考えで、振り返ってみればちょっとこじらせすぎていたかもしれません。まぁ、そもそも親がいつまでも子どもの交友関係や考え方をコントロールしようとしすぎると逆効果になる、という反面教師ですけども。

 一方夫に聞いてみると、反抗期と言えるほどの反抗はしなかったそうです。同じ時期に私は壁壊してたっていうのに。中学生ごろにちょうど3歳差のお姉さんが反抗期真っ只中だったことが影響しているようですが、なるほど反抗期って親の関わり方だけではなく家族構成、兄弟関係によって本当にさまざまなんでしょうね。

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tomekko
コミックエッセイスト tomekko

小6、小2、年中の男子3兄弟に夫とほぼ男子校な日々を送っているポンコツ母さん。『AERA with Kids』の「脱・カンペキ親修行」では、鋭い観察眼で子育てや家族、夫婦、教育などについて連載中。Instagramでは13万以上のフォロワーに日々育児絵日記を投稿。インスタアカウント @tomekomet

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