徒競走で個人に順位づけするのをなくした代わりに、指導要項の変化によりクラスや学年全員参加のダンス種目が入った学校も多いですよね。リズム感がない、振り付けを覚えられない、人前で踊るのが恥ずかしい……これまた子どもによってネガティブ要素を持ちやすい種目なのが先生たちにとっても悩みの種だろうとお察しします。
ダンスなんて特に「楽しむ」ことができなくなったら終わりだと思うもん……。
わが家の男子たちはたまたまそれなりに楽しんでいるようでしたが、クラスの団結力を見せるために一斉に踊るダンスがしんどい子もいないわけはないですよね。なんとなくだけどこれもまた、いずれ徒競走のように淘汰されていく未来が見えるような気がしてしまうのでした。
ところで6年生の長男は学校での話を全然しないので、だいたいの情報はママ友から仕入れている私。最近唯一得意な社会の時間に長男がコメントする時間を担任の先生がくださっている、という話も先日ママ友が教えてくれました。
驚いて本人に聞いてみると、長男だけでなくクラスの生徒一人一人の光るところを見つけて学校生活の中でさりげなくフォーカスしてくれる先生なのだとか。なんでそういう素敵な話をしないんだ! どんな科目にも得意不得意があるのは当然で、学習の成果を計るためにはテストで採点したり、順位をつけたりする必要もあるでしょう。得意な子にとってはそこでの評価が自信になり将来の夢につながる可能性もあると思います。
運動が得意な子が脚光を浴びる運動会のように、それ以外の子の得意や好きなことも何かしらの形でみんなに知ってもらったり認められたりする機会がたくさんある小学校生活であってほしい。
画一的な指導に生きづらさを感じてきた親世代からすると、少しずつ良くなっている公教育の今後に期待を込めて。