教科書で見るだけでなく、実物に触れたり観察したりと体験を伴うことで、知識はグンと深まります。とくに社会科には、そんな学びが満載。中学受験個別指導塾SS–1副代表の馬屋原吉博先生が、おすすめの体験を伝授します! 現在発売中の「AERA with Kids 2023年夏号」(朝日新聞出版)から抜粋してご紹介します。
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日常はそのまま社会科に直結
日常、買い物をしたり電車に乗って出かけたり。「何げない行動のすべてに、実は『社会科』の学びがたっぷりつまっています」と話すのは、中学受験塾SS-1副代表の馬屋原吉博先生です。
「たとえば、家族と外食に出かけて食べたサラダに、おいしいレタスが入っていたとします。『メニューに“嬬恋村のレタス”って書いてあるよ』『嬬恋村ってどこだろうね』といった会話から、野菜の産地や、高冷地農業を知る。こんなふうに『社会科の目』で見ると、野菜がもっとおいしく感じられるかもしれません。教室で勉強していることが、いかに自分の生活に結びついているかがわかってくると、社会科はがぜんおもしろくなるのです」
社会科の体験をより深い学びにつなげるには、事前に予備知識をつけておくことがコツです。
「ただ出かけて見てきただけでは、記憶に残りませんよね。今日出かける先にはどんな“見どころ”があるか、なにかひとつでも知識をつけておくと見方が変わります」
このように、ちょっとした心がけで社会科が普段の生活と結びついてきます。
「社会科はその名の通り、社会、つまり『世の中』についての学習。今住んでいる世の中って、どうやってできたの?ということを歴史で学び、その広がりを地理、仕組みを公民や政治経済と、さまざまな単元から学ぶのです。知識は世界の解像度を上げてくれます。受験をするしないにかかわらず、この夏は、生活の中で『社会科』をたくさん見つけてくださいね!」
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