ということでポイントは、
こんな感じで昨年から、当時3歳の三男、5歳の年長だった次男もお遊び半分で加わり、夏休みにやってみました。長男は朝食の準備、次男は郵便物チェックとテーブルセッティングなど、それぞれ自分の担当家事(お仕事と呼んでいる)をこなすわけですが、正直すぐに飽きるかと思って見ていました。
■次男のお金の使い道から気づかされた、お金の価値以上に大切なこと
それが予想外の展開に。お互いに、「まだやってないでしょー! ボクはもうやったもんね!」とやいやい言い合いながら、なんだかんだで夏休み最後まで続いたんです。実際、分刻みでせわしない朝の食事がなかなか出てこないことや何度伝えても逆向きに置かれるお箸など、イライラすることも多かったけれど、任せるからにはよほどのことがない限りは文句を言わない大人の忍耐力も養われました(笑)。ちなみに気になる三男のお仕事は、カブトムシの生存確認(夏休みっぽい)と金魚の餌やり。生き物係です。いっぱしの仕事人気分で張り切って務めておりました。
そんなこんなで1カ月半、しっかり小銭を稼いだ3兄弟。それぞれの性格が表れて面白かったのが、ためたおこづかいの使い道でした。欲しいゲームを買うには少し足りなかったため、いったんお札に両替して貯金に回し“大人”な価値を楽しむことにした長男。宵越しの金は持たねぇ精神で、保育園のお祭りで大盤振る舞いした次男。お金は「質より量」で絶対に両替させず、10円玉の重さと感触で「おたねもち(お金持ち)」を実感していた三男。
なかでも大人としての気づきをもらったのは、次男の使い方でした。
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