何歳から子どもにおこづかいをあげたらいいのか、お手伝いの対価としておこづかいをあげるのはよいことなのかどうか――。子どものマネー教育は、家庭によって考え方はさまざまで、悩ましいテーマでもあります。昨年の夏休みの1カ月半、10歳から4歳まで(現在)3人の男児にお手伝いの報酬としておこづかいをあげたのは、エッセー漫画家のtomekkoさん。子どもたちがためたお金の使い道から、「お金の価値以上に大切なことに気づいた」と振り返ります。tomekko家のマネー教育体験を紹介します。
【イラスト】朝ごはんの食卓で「お手伝い」にはげむ3兄弟* * *
こんにちは。tomekkoです。
子育てって正解がない、が結論になることばかりですが、家庭によってさまざまとしか言いようがないものの代表が「マネー教育」ではないでしょうか。
「子どもにおこづかいをあげる? あげない?」
「お手伝いを報酬制にするのはよい? よくない?」
「現金? それとも時代の流れに乗って仮想通貨や電子マネー? いやいや将来に向けて投資?」
きっとアンケートを取っても圧倒的多数はコレ! という、いわゆる“正解”は出ないと思います。お金への考え方って親自身の就いている職業や培ってきた経済観念などによって全然違うし、下手したら夫婦の価値観だってなかなかすり合わせができなくてもめることも多い問題ですもんね。だから今回書くことはあくまで「わが家流、試行錯誤中のお金教育』となります。
■わが家のマネー教育の軸は「生活力をつけさせたい』
わが家は男だらけの3兄弟。だからこそ、性別にかかわらず家事をするのは当たり前、の感覚を身につけさせたいと思っています。夫も積極的にその姿を見せてくれていますが、日常生活の中では声をかけないと(何度も、そりゃもう何度も)やらないのが現実なんですよねぇ。
わが家のおこづかいの方針は「家事報酬制」にすることにしました。家事報酬制は人によっては「家事は仕事じゃないし、お金をもらわないとやらない子になってしまうからよくないのでは?」と思われるかもしれません。ですが、うちは働くことの疑似体験の結果として生活力までついたらラッキー、ぐらいに考えています。あと、親は報酬もらってないなんて言いつつ自分の判断でちょいちょい自分にご褒美してますので……えぇ……(小声)。
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