「グリーフケアでは、深い悲しみをもつ人の声に耳を傾ける『傾聴』を学びました。グリーフや怒りを言葉にするのはハードルが高いけれど、“愚痴”なら親近感がもてるし、七夕のような短冊なら気軽に書けるとアイデアが出て、まとまりました」
「つらい気持ちを大切に、ていねいに受け止めることが“本当の私自身”を知る気付き につながっていく。愚痴は否定的に捉えられがちですが、短冊に書いたり、他の人が書いたものを読んだりする中で、ポジティブに捉え直していただけたらいいなと思います」
愚痴短冊を書くコツを聞くと、「気軽に、楽しみながら書いてほしいですね」と菅原さん。「言葉にすることで自分の気持ちを受け止められるかもしれないし、思わぬ気づきがあるかもしれません。また、人の愚痴を見ると、つらいのは自分だけじゃないと思えたりもします。愚痴短冊を通して心の交流をしてほしいです」
愚痴短冊は、最終日の8月16日まで受け付けている。
(文・川名真理)
■厳念寺 東京都台東区寿1−11−2
■愚痴供養祭 2022年8月13~16日(7~21時)
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