あるいは子育て支援センターや児童館、図書館など地域の施設に足を運ぶのもいいと思います。ママ自身のリラックスにはならないかもしれませんが、専門家がそばにいてくれることも安心材料になります。

 ワンオペ育児になってしまうと、子どもに対して自分でも「え?」と思うようなひどい言葉をぶつけてしまうことがあるものです。自分の感情をコントロールできにくくなっているときには、親子の間に他者を入れることでコントロールしていきましょう。

 最大の要因であるワンオペ育児に風穴を開けていく、それが最初の突破口になるはずです。 

上の子の気持ちに寄り添ってみる。「この子はどうしてほしいんだろう」

 親自身の環境を改善する努力をしつつ、上の子との関係性についても見直しをしていきたいものです。

 その第一歩は、上の子の気持ちへの共感です。

 上の子は何歳ですか? 2歳でも3歳でも5歳でも、あるいは10歳でも、子どもは子ども。まだ小さくて、弱い生き物です。一人では生きられない子どもにとって、親はかけがえのない大切な人。どんなに反発したとしても、唯一無二の存在なのです。心から愛しているのです。

 その人に無視されたり、拒絶されたり、下の子に向けるような笑顔をもらえなかったりしたときに、どれだけつらいか。

 自分自身がそれだけ重要な存在なのだということを、どうかいま一度思い起こしてほしいと思います。

「かわいくない」という感情が生まれるのは当たり前のことだと、前回お話ししました。でもそれは、子どもを傷つけていいという意味ではありません。 

「上の子かわいくない症候群」に陥っている場合、上の子に問題行動が見られることが少なくありません。親はますます「かわいくない」と思ってしまうのですが、そこでいったん踏みとどまってください。かわいくないと思わせる行動は、「ママ、こっちを見て」「もっとかわいがって」「いま、とってもとってもつらいんだよ」と、そういうメッセージです。

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