話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』では、毎号、一つのスポーツを取り上げて、やっても見ても楽しくなるうんちく(深~い知識)を紹介するよ。8月号では、水泳(競泳)を取り上げました。

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<競技の内容>
 一定の距離を決められた泳法(自由形、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎ)で泳いでタイムを競う。2020年の東京五輪では、800メートル自由形(男子)、1500メートル自由形(女子)、4×100メートルメドレーリレー(混合)の3種目が新たに加わり、種目数は35となる。

<競泳のうんちく5連発>

(1)プールでなくて川が会場!?

 1900年のパリ大会(フランス)の競泳会場は、プールではなくセーヌ川だった。プールで行われるようになったのは24年後。2024年のパリ大会では、トライアスロンなどの水泳競技の会場がセーヌ川と決まり、準備が進められている。

(2)プールの長さは50メートル+2センチ!

 五輪などの大きな大会は、50メートルプールで行われる。ただし、実際の50メートルプールは少し長く、50メートル+2センチになるように規則で定められている。記録計測に必要な厚さ1センチのタッチ板を、両端にそれぞれ1枚ずつ設置するためだ。

(3)バタフライは平泳ぎから進化した!?

 近代五輪が始まったころの最速泳法は平泳ぎで、どんな泳ぎ方でもOKの「自由形」は、全員が平泳ぎだった。その後、平泳ぎより速い背泳ぎや、新泳法・クロールが開発されて自由形の主役は取って代わり、平泳ぎは別種目として独立。さらに、「うつ伏せで左右の手足の動きが対称」という平泳ぎのルールにかない、平泳ぎよりも速い新泳法・バタフライも開発されたが、平泳ぎと同種目とするのは厳しくなり1956年のメルボルン大会(オーストラリア)からはバタフライが平泳ぎとは別種目として独立した。

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AERA編集部
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