――親が決めつけないということですね。

 そう思います。剣侍はインターナショナルの幼稚園に通っていたので、言葉を発する力は弱いものの、英語も日本語もできます。だから夫と「将来、通訳の仕事なんてできたらかっこいいね!」なんて話しています。

■「ありがとう」は、きちんと言葉で伝える

――お子さん一人ひとりとは、どのように向き合っていますか?

 ママと二人きりになる時間をつくるように心がけています。長男でいうと、最近は月1回ペースで、片道1時間くらいかけて二人で歯医者に通っています。そのときにとてもうれしそうなので、この時間を大事にしたいなあと思っています。

 ほかの子たちも、夫が家にいるタイミングであれば、二人きりで近くのスーパーマーケットに行ったり。とくに次男は、下の子の面倒をみてもらうことが多くて、我慢していることも多いと思うので、そのときに「いつもありがとう。とても助かっているよ」と言葉にすることも忘れないようにしています。

――思いをきちんと言葉にして伝えるということですね。

 それは、夫から学んだことなんです。身近にいる家族ほど、どうしても愛情表現や感謝を忘れがちです。でも、彼がきちんと言葉にしてくれるおかげで、私はいつもいい気分にしてもらっています。だから子どもたちにも、言葉で気持ちを伝えていきたいなあって。

 あとはハグ! 愛情表現として身に着けてもらいたいので、朝起きたときも、「ありがとう」のときも、もちろん何でもないときも、スキンシップを心がけています。おかげで彼らは、ケンカをしたあとに泣きながら「ハ――グ!」なんて私のところに来たり、叱られたときに黙って両手を広げてハグを求めてきたりしますね。

■家族円満のためには、夫婦も話し合いが大事

――夫のラミレスさんと、子育てで決めていることはありますか?

 時間があればおむつ交換でも何でもやってくれちゃう人なのでとくにはないですが、2人目、3人目のときはプロ野球の監督をしていたので、ほとんど家にいなかったんですよね。それが、2020年に退任して自宅にいる時間がグンと増えたときは、ちょっと言い合いが増えました。

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