親なのに、わが子のまだ芽吹いていないだけかもしれない力を信じてあげられなかったこと。本人の花開くタイミングを待つことができず、より早く得意なこと・好きなものを「見つけさせてやろう」なんて傲慢な考えを持っていたこと。3兄弟の中でも特に時間をかけて向き合ってきたつもりでいたけれど、私は一体何と向き合っていたんだろうか。
「実は、ノロマで要領も悪く何事もコツを掴むのに時間がかかった自分の幼少期を長男に投影して、イライラしていただけなんじゃないの?」
人一倍時間はかかったけれど、今は「好き」を仕事にして幸せだと思えている大人の自分がちゃんとここにはいるのに。長男は今11歳。もう親の目も細かく行き届かなくなり、預かり知らぬうちに全くの想定外なところから興味の芽が伸びたり他人から長所を見いだされたりするのかもしれないんですよね。親はそれを知ったとき、本人から応援を求められたときにできる限りのサポートをするしかないんだ。余計なお世話はやめよう。
学校のデジタル教育に言いたいことはいろいろあるけど、子育ての面では最終学年を前に、よい子離れのきっかけになった学習発表会でした。
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