親なのに、わが子のまだ芽吹いていないだけかもしれない力を信じてあげられなかったこと。本人の花開くタイミングを待つことができず、より早く得意なこと・好きなものを「見つけさせてやろう」なんて傲慢な考えを持っていたこと。3兄弟の中でも特に時間をかけて向き合ってきたつもりでいたけれど、私は一体何と向き合っていたんだろうか。

「実は、ノロマで要領も悪く何事もコツを掴むのに時間がかかった自分の幼少期を長男に投影して、イライラしていただけなんじゃないの?」

 人一倍時間はかかったけれど、今は「好き」を仕事にして幸せだと思えている大人の自分がちゃんとここにはいるのに。長男は今11歳。もう親の目も細かく行き届かなくなり、預かり知らぬうちに全くの想定外なところから興味の芽が伸びたり他人から長所を見いだされたりするのかもしれないんですよね。親はそれを知ったとき、本人から応援を求められたときにできる限りのサポートをするしかないんだ。余計なお世話はやめよう。

 学校のデジタル教育に言いたいことはいろいろあるけど、子育ての面では最終学年を前に、よい子離れのきっかけになった学習発表会でした。

「リビング学習」わが家でやってみたらカオスだった 育児情報に翻弄された3児母・tomekkoさんの後悔
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コミックエッセイスト tomekko

中1、小3、年長の男子3兄弟に夫とほぼ男子校な日々を送っている“ポンコツ母さん”。『AERA with Kids』の「脱・カンペキ親修行」では、鋭い観察眼で子育てや家族、夫婦、教育などについて連載中。Instagramでは13万以上のフォロワーに日々育児絵日記を投稿。インスタアカウント @tomekomet

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