さらに、ポイントがたまったらごほうびを考えてもいいでしょう。

「ゲームなどの欲しいものをごほうびにすると、それを得た瞬間に目標を達成してしまうので、継続のモチベーションが落ちてしまうことがあります。逆に、ノートや文房具などの一般的なものは、継続する可能性が高い。ごほうびのコツです」(石田さん)。

 ポイント1点につき1円の「報酬制」もひとつの手。子どもはポイントがたまるとうれしくて、つい頑張ってしまいます。親としては、ごほうびを取り入れると、それを目的に動く子どもにならないかが気になるところですが、これはあくまで「通過点」。

(3)「できる自分」を実感させる
「最初はポイントが目的で動いていても、継続して行うことでだんだんと『できる自分』になります。すると自己肯定感もアップ。そうなると、もはやポイントが目的ではなくなっていくんです」(石田さん)

 手帳づかいに慣れてくると、自分でできることが自信となります。「できる自分」がうれしいし楽しい。だから長続きして、定着するのです。でも、どうしても気になるなら、終わった作業の消し込み作業をするだけでも効果大。これだけでも、モチベーションが上がります。

 今年こそ、自分から動ける子どもに! わが家でも子どもに手帳を使った時間管理を取り入れてみましょう。

「一度習慣化すれば、子どもは自分で動けるようになります。毎日の歯磨きが当たり前にできるように、勉強も習慣化さえできれば、必ず結果につながります」(石田さん)

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AERA編集部
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