※写真はイメージです(撮影/写真部・高野楓菜)
※写真はイメージです(撮影/写真部・高野楓菜)

 コロナ感染が広がっているが、症状の出方はさまざまだ。重症者が増えている一方、無症状や軽い風邪程度、といった人もいる。AERA2022年3月7日号の記事を紹介する。

【写真】大阪の「恐怖のカツカレー」から大分の「豪華弁当」まで…各地で差が出た療養者の食事がこちら

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「陽性判定が出て自宅療養中」「家族が感染し、濃厚接触者になった」──。感染力が強いオミクロン株の流行で、周囲の「感染報告」が後を絶たない。これだけ感染者が多ければ症状の出方も人それぞれだ。

「隔離期間を満喫しました」

 東京都内在住の男性(32)はアメリカ出張からの帰り、1月25日に成田空港で抗原検査を受けたところ陽性となり、無症状のピンピンした状態で千葉県の隔離ホテルへ移動となった。アメリカ出国前に現地で受けたPCR検査では陰性だった。

 ホテルは1部屋ではあるものの都内の格安ビジネスホテルよりは広く、ベッドが大きく、窓があり、窮屈感を覚えないつくり。資料を広げても余裕があるデスクが備え付けられており、たまっていた仕事と、書かなければならない論文に集中して取り組めたのが収穫だった。

 食事も満足のいく内容。

「スーパーで500円くらいで売っているお弁当か、それ以上のクオリティーのものが朝昼晩届けられるんです」

ネトフリもアマプラも

 ある日のお弁当は、ご飯の上に鶏の照り焼き、つくね、焼いたネギ、エリンギ、シシトウ、ゆで卵、紅しょうががのっておりボリューミー。ちらしずしには、エビ、卵焼き、甘辛く煮たシイタケ、枝豆、キュウリが彩りよくちりばめられ、牛丼はたっぷりの牛肉にゆで卵、煮豆腐がトッピング。食事内容は、一度も重なったことがなかった。

「普段食事に気を使えていないので、3食バランスのよい食事が取れてありがたかったです」

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