【ノートは半分サイズ】
CampusのハーフサイズがPCの手前スペースにジャストフィット(撮影/編集部・高橋有紀)
【ノートは半分サイズ】 CampusのハーフサイズがPCの手前スペースにジャストフィット(撮影/編集部・高橋有紀)

 リモートワークをする中で、自宅の「机が狭い問題」に頭を悩ませている人もいるのでは。実はこの問題、大人だけの問題ではない様子。AERA 2021年12月20日号で取り上げた。

【写真】身近なアイテムでスペース拡張!狭い机の救世主たちはこちら

*  *  *

 「机が狭い問題」、大人だけの話ではない。

 文具大手のコクヨは今年10月、定番のキャンパスノートのハーフサイズ版を発売した。B5サイズのノートを上下で半分にした大きさ。これは小中高生の学習環境の変化を捉えたものだ。

「1人1台端末環境」を掲げるGIGAスクール構想が急速に進む今、小中高生の机にあるのは教科書とノート、筆箱だけではない。あの小さな机の上に、タブレットやPCも置かなければいけないということ。

「実際に学校を訪問し調査する中で、机上が狭いという課題が見えていました」と説明するのは、同社ノート開発部企画開発グループの岩岡里緒さん。自宅では子ども部屋に机を置かずリビング学習を取り入れる家庭も多いが、そこでもまた、十分なスペースがあるとは限らない。

 子どもたちの学びの場では、いくらデジタル化が進んでも、アナログノートがなくなることは考えにくい。

「板書の機会は減るかもしれませんが、書くことで記憶の定着を図ったり、思考のプロセスを整理したりするために、ノートはなくならないものだと考えています」(岩岡さん)

 発売後、SNSでは「待ってました」という声も多かった。

次のページ