■ランドセルも軽量化
この省スペースノート、実は大人のテレワークにも有効だ。実際に使ってみると、パソコンの手前に置いてメモを取るのにちょうどいい。取材時のメモはアナログ派の記者だが、普段のB5サイズだとノートとパソコンが重なってしまい、意図しないキーを押してしまうということが度々あった。
省スペース以外のメリットも。
「もともと調査の中では、小学校の先生がノートを半分に切って『朝学ノート』として配布している事例も見られました」
朝学ノートとは、「朝学習」用のノートのこと。始業前に10分程度「朝学習」としてドリル学習などを取り入れる学校は多いが、この時に、ノートが大きい(つまり書く量が多い)とプレッシャーになってしまうことがあるという。ノートのサイズを小さくして書く量をある程度制限できれば、1日1ページずつ進められて、リズムも作りやすいというわけだ。
サイズが小さくなった分、小学生のランドセルの軽量化にも一役買ってくれるのでは、と岩岡さんは期待を寄せる。
大人も子どもも共通のお悩み、「狭い机」問題。年末年始の大掃除に合わせて、スペースの使い方、見直してみませんか。(編集部・高橋有紀)
※AERA 2021年12月20日号