「読解力」と「自分なりに解釈する」は違う 中学受験のプロが指摘する“大きな落とし穴” (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「読解力」と「自分なりに解釈する」は違う 中学受験のプロが指摘する“大きな落とし穴”

奥村浩祐AERA#ジュニアエラ
受験ではどの科目でも「読解力」が大事だと言われる(写真/gettyimages)

受験ではどの科目でも「読解力」が大事だと言われる(写真/gettyimages)

 小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」では、早稲田アカデミー中学受験部の奥村浩祐先生による「読解力講座」を掲載。5月号では、読解力を学習する際のポイントについて教えてもらった。

【写真】日本のお子さまランチは豪華すぎる!? アメリカのキッズメニュー

*  *  *
 まず「読む」ことには、2段階のプロセスがあると思います。

 1段階目は「そのまま受け取る」です。実はこれは意外と難しい要素を含みます。人間はどうしても「自分の知っていること」につなげて、理解しようとする傾向にあるからです。この傾向が強いと、認識がゆがんでしまい、正しく読み取ることができません。したがって、正しく読むことに注力するのであれば、この傾向があることを意識しておき、自分に修正をかけていく必要があります。

 2段階目は「解釈する」です。みなさんに求められている「解釈」は、「事実」をたくさん集めて、「多くの人が共通して考えること」を理解する能力です。解釈というと「自分なりにとらえる」(主観的な解釈)と思いがちです。しかし、読解においては、ここに大きな落とし穴があることに気づいてください。実際の問題では、「事実」が示されます。その事実をたくさん集めることによって、解釈の幅が狭まり、多くの人が「確かにそうだね」と納得できるものになるのです。

「読む」の次は、「思考する」。これは、問題を正確に把握することです。この点が弱いと、何を考えればよいのかわからず、思考が進みません。まずはしっかりと「問題点の把握」を行いましょう。その際に有効な思考法は、「逆」を考えてみるということです。また、「そもそも……(前提となっているのは)」という発想も大切です。問題点が見えてくれば、あとは対応策を考えるだけです。

 また、「事実」を分解して考えることも重要です。全体をとらえることも意識しつつ、一つひとつの事実を積み上げていく。そのような視点をもって、考えていきましょう。

 そして「伝える」。言いたいことを相手に伝えるために必要な要素は、話の重要なポイント(事実)を、相手と客観的なレベルで「共有」できること、そして、相手と主観的なレベルでの理解において「ずれ」がないことです。そのためには可能な限り、情報を具体化することが大切です。

 


トップにもどる AERA記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい