※写真はイメージです(gettyimages)
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星渉(ほし・わたる)/作家、講演家。著書に『神メンタル』『神トーーク』『99.9%は幸せの素人』(すべてKADOKAWA)は累計30万部を超えるベストセラー。(写真:本人提供)
星渉(ほし・わたる)/作家、講演家。著書に『神メンタル』『神トーーク』『99.9%は幸せの素人』(すべてKADOKAWA)は累計30万部を超えるベストセラー。(写真:本人提供)

 親なら誰もが経験する、子育て中のイライラ・怒り。朝なかなか起きてこない、朝の準備が遅い、ご飯をこぼす、宿題をしないでゲームばかりしている……。子どものいい分もわかるものの、つい声を荒げてしまって自己嫌悪……そんなことはありませんか?そこで、話題の新刊『科学的にイライラ怒りを手放す 神子育て』の著者である、作家・講演家の星渉さんに「これを知っているとイライラする回数が減る」という対処法、そしてママの幸せを構成する4つの要素を教えていただきました。今回は、お金は幸せの要素にならないのか、を考えます。

【『神子育て』の著者・星渉さんはこちら】

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 どんなことをすると、ママの幸福度が上がるのか? これまでをまとめると、ありのままの自分を認め、なんとかなるだろう、と思い、常に感謝を忘れない。その上で、何かにチャレンジをする。

 でも皆さん、ここで疑問に思うかもしれませんね。「お金は幸せの要素にはならないの?」って。いや、なります。でも厳密に言うと、お金で得られる幸せ感というのは長続きしないんです。

 ちょっと専門的な話になりますが、人が持つ「財」には2種類あると言われています。

 ひとつが「地位財」と言われるもの。まずはお金。大きい家、車、宝石といったモノ、部長になったとか、〇〇大卒という肩書など。基本、人との比較で満足を得られる財のことです。

 わかりやすい幸せのシンボルですし、人間はこれらを欲する生き物ですが、実はこれらを持っても幸せが長続きしないと言われています。対して、「非地位財」と言われるものは、自由とか健康、愛情などですね。家族との時間などもそうです。これらは人との比較なく幸せを得られるものです。そしてこれらは幸せが長続きします。

 先ほど紹介した幸せの4つの要素は、比較的「非地位財」として捉えられるものがほとんどなんですね。目標に向かってワクワクする心とか、感謝することによって得られる良好な人間関係、「なんとかなる」「ありのままでいい」と思える心の自由さ。

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ややこしいのは…