変異株3種「五輪開催」で流入加速の恐れ 英国株は死亡率6割増、南ア株はワクチン効果に懸念 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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変異株3種「五輪開催」で流入加速の恐れ 英国株は死亡率6割増、南ア株はワクチン効果に懸念

大岩ゆりAERA#新型コロナウイルス
五輪が開催されれば、訪日する関係者の増加も見込まれる。昨年3月、成田空港第2ターミナルの検疫検査場で質問票の記入について説明する検疫官ら (c)朝日新聞社

五輪が開催されれば、訪日する関係者の増加も見込まれる。昨年3月、成田空港第2ターミナルの検疫検査場で質問票の記入について説明する検疫官ら (c)朝日新聞社

AERA 2021年4月5日号より

AERA 2021年4月5日号より

 国内でも感染力や重症化率の高い変異ウイルスが急増している。五輪開催にあたり、海外からの観客を受け入れなくても、渡航者増が見込まれる。AERA 2021年4月5日号から。

【表で見る】懸念される新型コロナウイルス変異株3種の詳細

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 厚生労働省によると、空港検疫を除いて国内で見つかった変異株への感染者は、3月9日時点で271人だったのが16日には399人(128人増加)に、23日には549人(150人増加)と右肩上がりに増加している。23日時点で疑いのある人が累計792人いる。

 ウイルスの変異は一定の頻度でランダムに起きるので、すでに大量の変異株がある。世界保健機関(WHO)はそのうち、感染力や増殖能力が増したり、重症化率や死亡率を上げたり、ワクチンの効果を下げたり、一度感染した人に再感染を起こす可能性があったりするような、社会に大きな影響を及ぼしかねない変異を持つウイルスを「懸念される変異株」と呼んでいる。

 現時点で懸念される変異株は3種類ある。英国で最初に見つかった「英国株」と南アフリカで最初に見つかった「南ア株」、ブラジル・日本で最初に見つかった「ブラジル株」だ。

 WHOによると、南アではすでに新規感染のほぼ100%が南ア株に置き換わり、英国では4月までにほぼ100%、ブラジルでは4月までに75%程度が置き換わるだろうという。

■英国・南アは病原性高

 3種類とも国内で感染者が見つかっている。前述の変異株への感染者数は3種類への感染者だ。3月23日時点では英国株が501人、南ア株が13人、ブラジル株が35人だった。

 実際にはもっと広がっている可能性はある。現在の検査は、まず自治体が感染者の5~10%に簡易PCR検査。変異株に感染の疑いがあれば検体を国立感染症研究所に送り、ウイルスの遺伝子配列を解析している。

 神戸市は独自の方針で1月から変異株検査をしており、2月以降は新規感染者の6割強を調べている。1月1~28日までは変異株への感染者はゼロだったが、1月29日~2月4日には調べた4.6%から英国株への感染が確認され、次の1週間では10.5%……と増加の一途。3月5~11日には検査をした55.2%が英国株に感染していた。


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