バブル崩壊より打撃の観光業「GoTo」東京解禁に期待 一方で地方からは憤りや恐怖も (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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バブル崩壊より打撃の観光業「GoTo」東京解禁に期待 一方で地方からは憤りや恐怖も

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福井しほAERA
GoToトラベルがスタートした7月の伊勢神宮内宮前のおはらい町 (c)朝日新聞社

GoToトラベルがスタートした7月の伊勢神宮内宮前のおはらい町 (c)朝日新聞社

AERA 2020年9月28日号より

AERA 2020年9月28日号より

 新型コロナの影響で大打撃を受けた観光業にとって救世主といえるGoToトラベル。だが、地方住民からは感染拡大への不安の声も聞こえてくる。AERA 2020年9月28日号から。

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 慌ただしく始まったGoToトラベルの利用者は8月末時点で1300万人を突破。コロナ前の賑わいにはまだ遠いが、旅行業界を下支えしている。事実、関西圏のある老舗旅館も恩恵を感じている。従業員は言う。

「コロナが流行しだした3月ごろから、お客様の数が信じられないほど減ったのを目の当たりにしました。GoToが始まってからは常連の方はもちろん、初めて宿泊するという方も増えています。これを機にリピーターになっていただければうれしいし、東京が加わることでより多くの方に宿泊していただければと思っています」

■バブル崩壊より大打撃

 今回の東京解禁に合わせた、東京発着プランの予約解禁は18日正午。7月からGoTo適用のプランを打ち出している大手旅行会社の読売旅行では、この解禁日時に合わせたツアーも設定。新規旅行客を呼び込もうと意気込み、今回のGoTo東京解禁が旅行の後押しになると歓迎する。

 東京商工リサーチによると2020年上半期の宿泊業倒産件数は前年同期を140%上回る72件。これは、東日本大震災後の自粛の影響を受けた11年に次いで2番目に高い。今後も自粛が長引けば、それに比例して厳しい状況を強いられる事業者も増えていくことは間違いない。

 読売旅行の担当者は業界の苦しい実情を語る。

「今年の4月から8月まではほとんど休業状態で、先行きが全く見えない状態でした。9月以降、GoToもあり旅行される方は増えましたが、それでも厳しいのが現状です」

 昨今のインバウンド需要により、観光業は右肩上がりを続けてきた。だが、予想だにしなかったコロナ禍で訪日客は激減。国内旅行者も足止めを食らった。立教大学観光学部の西川亮助教は言う。

「かつてのオイルショックやバブル崩壊時にも観光業は落ち込み、その都度立て直してきました。ですが、今回のコロナ禍はその時以上のダメージを受けています」


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