全75本の俎上に上がるのは、羽生結弦、イチロー、嵐、SMAP、安室奈美恵ら時代の寵児に加え、八角理事長、池坊保子、さかなクンといった変化球、そして盟友、マツコ・デラックスも。

「マツコの回は自分を心理カウンセリングするようだった」という、その切り込みは、どうぞ本書で堪能を。

(ジャーナリスト・清野由美)

■八重洲ブックセンターの川原敏治さんのオススメの一冊

『テクノロジー思考 技術の価値を理解するための「現代の教養」』は、テクノロジーに精通していない人こそ必読の一冊だ。八重洲ブックセンターの川原敏治さんは、同著の魅力を次のように寄せる。

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 デジタル化を中心とした、さまざまなイノベーションが起きている現代。その変化の鍵となるテクノロジーに注目し、考える「テクノロジー思考」を身につけるための一冊。

 テクノロジーと言われると難しそうだが、テクノロジーの理論に精通する必要はない。むしろ、開発の当事者ではないからこそ、人に与える可能性や適用方法を客観的に判断できる。そのため、テクノロジーに精通していない人でもテクノロジー思考は可能とし、そういう人こそ身につけてほしい思考だと解説している。実例として、GAFAやインターネット産業の見通しから、中国、インド、ヨーロッパの現況分析などテクノロジー思考を使った具体的な考え方が多数盛り込まれている。

 世界情勢、ビジネスなどのあらゆる場面で活用でき、未来を見通すことも可能になるかもしれない。

AERA 2019年10月7日号