King&Princeの平野紫耀さん(22)のデビューは、ジャニーさんとの偶然の出会いがきっかけだった。

「通っていたダンススクールの先生が、たまたま男闘呼組や忍者の振り付けをした方だった。そこでジャニーさんに出会って、『もうすぐコンサートあるから、来ちゃいなよ』と」(同18年6月1日号)

 これぞと思ったら、相手が素人でもいきなり舞台に上げてしまうのがジャニーさん流だ。そのセンスは、グループ結成でも発揮された。人気グループの多くは、ジャニーさんの“組み合わせの妙“から誕生している。

 V6は、年長組の「20th Century」と年少組の「Coming Century」で構成されている。

「結成当時、『そんな下の子と?』『そんな先輩と?』という思いがそれぞれにあって、その構図こそジャニーさんの狙いだった」(V6の井ノ原快彦さん、同17年3月17日号) 

 KinKi Kidsの光一さん、剛さんは、偶然にも名字が同じ「堂本」だ。

「異なる者同士を組ませることで、新しい何かを生み出そうとする。ジャニーさんは、クリエイターなんです。そもそも僕ら、名字一緒なんで。その時点でもう、気持ち悪いじゃないですか。男と女なら運命感じますけど(笑)」(堂本剛さん、同16年9月30日号)

 味わいのあるグループネーミングもジャニーさんのセンスだ。

「最初にグループ名を告げられたときにジャニーさんがホワイトボードに『平成JUMP』って書いたよね。そのときは正直、『マジかよ、元号つけるのか!』って思った(笑)。いつのまにか今の英語表記になってよかった(笑)」(Hey! Say! JUMPの山田涼介さん、同19年1月18日号)

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