小島慶子「誰も取り残さない社会のために、苦しむ人のために働いてきた人にこそ政治を任せたい」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

小島慶子「誰も取り残さない社会のために、苦しむ人のために働いてきた人にこそ政治を任せたい」

連載「幸複のススメ!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
小島慶子AERA#小島慶子
小島慶子(こじま・けいこ)/エッセイスト。1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員。近著に『幸せな結婚』(新潮社)。対談集『さよなら!ハラスメント』(晶文社)が発売中

小島慶子(こじま・けいこ)/エッセイスト。1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員。近著に『幸せな結婚』(新潮社)。対談集『さよなら!ハラスメント』(晶文社)が発売中

7月21日に行われた参院選の投票率は48.8%。過去最低だった1995年参院選の44.52%に次ぐ低投票率だった (c)朝日新聞社

7月21日に行われた参院選の投票率は48.8%。過去最低だった1995年参院選の44.52%に次ぐ低投票率だった (c)朝日新聞社

 タレントでエッセイストの小島慶子さんが「AERA」で連載する「幸複のススメ!」をお届けします。多くの原稿を抱え、夫と息子たちが住むオーストラリアと、仕事のある日本とを往復する小島さん。日々の暮らしの中から生まれる思いを綴ります。

*  *  *
 友人が選挙に立候補しました。新潟で野党統一候補となり当選した弁護士の打越さく良さん。京都で立憲民主党から出馬し、大接戦の末惜しくも敗れたLGBTアクティビストの増原裕子さん。2人とは以前から親交がありましたが、今回「国政を目指す」と聞いて、彼女たちのような人たちこそ議席に座ってほしいと心から思いました。

 DV被害者のために闘い、選択的夫婦別姓制度の実現を目指して最高裁の法廷に立ち、医学部入試の性差別に怒りの声を上げた打越さん。性的少数者に対する差別や偏見をなくすために企業などで講演や研修を行ってきた増原さん。誰も取り残さない社会をという2人の訴えには深く共感します。生きづらいのは自己責任だと思い込んでいる人たちに、「そうではない。あなたは一人ではない」と手をさしのべる政治を目指す姿に胸を打たれました。政党の票稼ぎのために知名度だけで出馬する人や、国民よりも党首のほうを見ている国会議員ではなく、困っている人のために働いてきた人に政治を任せたいです。

 昨年5月に成立した「政治分野における男女共同参画推進法」により、政党は候補者の男女の割合が半々になるように努めなくてはならなくなりました。今回の参院選の女性候補者は過去最高の28.1%。全当選者に占める女性の割合は22.6%。当選率は26.9%と、男性の36.1%に比べるとまだまだ女性が議員になるのは厳しい状況です。

 政見放送では男女の会話形式が目立ちましたが、多くは女性議員が男性の話を引き出す形だったのが気になりました。女性議員を増やしても男性の補佐を求められるのでは見せかけのジェンダー平等だし、目立つ場所に象徴的に女性を配置するのが女性活躍ではありません。新たにバッジをつける女性議員たちが存分にその実力を生かせる国会であってほしいです。

AERA 2019年8月5日号


トップにもどる AERA記事一覧

小島慶子

小島慶子(こじま・けいこ)/エッセイスト。1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員。近著に『幸せな結婚』(新潮社)。『仕事と子育てが大変すぎてリアルに泣いているママたちへ!』(日経BP社)が発売中

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい