(左上から時計回り)ラジオパーソナリティー・コラムニスト ジェーン・スー/エッセイスト 小島慶子/ヒップホップ・アクティビスト Zeebra/ローソン社長 竹増貞信
(左上から時計回り)ラジオパーソナリティー・コラムニスト ジェーン・スー/エッセイスト 小島慶子/ヒップホップ・アクティビスト Zeebra/ローソン社長 竹増貞信

 7月21日の参議院選挙を前に、どの候補者に票を投じるべきか悩む人も多いだろう。アエラ連載陣が語る視点がヒントになるかもしれない。

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●Zeebra(ヒップホップ・アクティビスト)

 まず言いたいのは「選挙には行きましょう」ってことです。みんな身の回りのことと政治は無関係だと思ってる。人生や生活で疑問に思うことがあっても、人任せにしている。そのくせ文句だけは言う。だったらちゃんと自分の意見を持って、それを選挙っていう形で意思表示しなくちゃ。

 アメリカでは、選挙ってある種のエンタメになっています。二大政党という構図が単純だというのもありますが、テレビの党首討論など、メディアの取り上げ方も分かりやすい。ヒップホップ雑誌も大統領選の時期になると特集を組みます。人種問題への取り組みは。過去の差別発言は。そんなヒップホップの目線で「俺たちにとっていい社会になりそうな候補はどいつだ?」って考えるきっかけになっているんです。

 ヒップホップの使命は、音楽を通して世の中を良くすること。だからこそ選挙は大事です。僕が主宰しているヒップホップ専門ネットラジオ局「WREP」では、今年の秋からニュース番組を始めるつもりです。僕たちの仲間には千葉県松戸市の市議会議員をしているDELIとか、僕のかつての相方、Kダブシャインとか、社会問題に興味を持っている人間が多い。今回の参院選には間に合いませんが、ヒップホップ目線で政治に切り込んで討論したいと考えています。

(構成/ライター・浅野裕見子)

ジェーン・スー(ラジオパーソナリティー・コラムニスト)

 参政権を得てから、選挙と名の付くものにはほとんど欠かさず行っています。何度やっても自信は持てず、いまだに「私は正しい選択をしているのか?」と不安になってしまう。でも棄権するほうがもっと不安になるので、自分で自分の尻を叩いて行っています。

 恥ずかしながら、大きな選挙があるたびに「これって何を選ぶどんな選挙だっけ?」と調べます。候補者の選定はそのあとです。

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