しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
※写真はイメージ(gettyimages)
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 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q:友人の代行で、あるグッズをよく買います。私はグッズ欲はなく、友人の“推し”が出たら譲るため。こんな「都合のいい人」を卒業したいです。私も推しを見つけて、一人でも楽しく生きていけたらいいのですが……。何かコツやアドバイスがあれば、お聞きしたいです。(女性/接客業/31歳/うお座)

A:まず最初にお伝えしたいのは、あなたはすごく尊いボランティアをしているということです。

 誰かのファンになって、その人をとことん応援する、いわゆる“推し”の世界って、完全に別世界。

 僕も、すごい好きなアーティストがいる知人がいて、ライブに付き合ったことがあります。グッズを買うのを手伝って、列に分かれて並びましたよ。

 びっくりしました。隣にいる僕のことなんて、1ミリも視界に入ってない。2年に1回とかのライブだったのですが、何年間分かのエネルギーをそこで全部発散している。そして逆に、光をそこで全部吸収もしているかのようでした。

 彼らにしてみたらそれで何年間か頑張れるわけだから。それはまさに祭りというか、異様な熱気があって、常識が通じない状態。

 だから祭りを手伝うボランティアをしていると思うのがいいです。それは、ものすごく尊いこと。ご友人もきっと感謝をしているはずだけど、感謝を示す余裕すらない。それほど全エネルギーが推しに向いちゃっているんだと思います。

 ただ、全力で推しを応援するという境地に自分も達するのは、努力してできることではないような気がします。

 少しうお座の話をします。うお座は2019年、これまでのコミュニティーから離れて新しいコミュニティーに参加していく大きなタイミングにいます。今まで仲良くしてきた人とどうにも気が合わない、という状況も今年は起こりやすいです。

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しいたけ.

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しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/

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