足の速さは子どものころには決まらない! “早熟型”と“遅咲き型”それぞれの問題点 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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足の速さは子どものころには決まらない! “早熟型”と“遅咲き型”それぞれの問題点

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2018年アジア大会400メートルリレー金メダルの日本チーム。右から山縣亮太選手、多田修平選手、桐生祥秀選手、ケンブリッジ飛鳥選手 (c)朝日新聞社

2018年アジア大会400メートルリレー金メダルの日本チーム。右から山縣亮太選手、多田修平選手、桐生祥秀選手、ケンブリッジ飛鳥選手 (c)朝日新聞社

【表1】日本代表選手の陸上競技実施率および競技レベル

【表1】日本代表選手の陸上競技実施率および競技レベル

【表2】陸上競技の全国大会出場および代表選手の生まれ月分布

【表2】陸上競技の全国大会出場および代表選手の生まれ月分布

■さまざまな競技に親しみ走る楽しさを知ろう

 山崎さんは、この問題を解決するために、小中学生のうちは専門を一つに絞らず、さまざまな競技を楽しむことが大切だと語る。どんな競技に適性があるかは小中学生のうちはわからないからだ。

 とはいえ、日本一という目標は魅力的だから、どうしても一つの競技を専門的に目指したくなる。そこで、日本陸上競技連盟は、小学生や中学生のうちは、全国大会よりもむしろ市町村レベルの誰でも気軽に参加できる大会を増やし、過度な競争を防ぐという指導方針を示した。海外に目を向ければ、ドイツのように、中学生の全国大会をとりやめた国もあるという。

「短距離を専門にするとしても、小中学生のうちは、さまざまな競技を通じて体を動かす楽しさ、走る楽しさを知り、体力をつけてほしい。その後で専門的なトレーニングを行ったほうが、記録は伸び、長く競技を楽しめると思います」(山崎さん)

■2018年アジア大会400メートルリレー金メダルの日本チームは、全員“遅咲き”!

◎山縣亮太選手「同じ中学のライバルに1勝11敗と圧倒されていた」
1992年生まれ。広島・修道中学校時代、同級生に自分より速い選手がいて、大会の成績では1勝11敗とまったく勝てなかった。しかし、慶応義塾大学に進むころから頭角を現してトップ選手に

◎多田修平選手「中学時代は大阪府5位で全国大会にも進めず」
1996年生まれ。陸上を始めたのは中学から。中3のときは100メートルで大阪府5位、全国大会にも進めなかった。大阪桐蔭高校で鍛えて全国6位になり、関西学院大学に進んでから全国トップクラスに

◎桐生祥秀選手「日本人初の9秒台選手も中1では同級生に負けていた」
1995年生まれ。小学生のころはサッカー少年でゴールキーパー。陸上を始めたのは中学からで、中1のときは同級生にもっと速い選手がいた。中3の全国大会の100メートルはケガで決勝欠場

◎ケンブリッジ飛鳥選手「小学生時代はサッカー少年中3の全国大会は予選敗退」
1993年、ジャマイカ生まれ。2歳のころに来日。小学生のころはサッカーに打ち込んでいて、陸上を始めたのは中学から。中3のときは100mで東京都2位。全国大会では予選敗退

※月刊ジュニアエラ 2019年4月号より


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