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「キングダム」監督が描く“独自アクション”中国人にも新鮮?

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佐藤信介(さとう・しんすけ)/1970年、広島県生まれ。監督作に「GANTZ」シリーズ(2011)、「アイアムアヒーロー」(16)ほか(撮影/小原雄輝)

佐藤信介(さとう・しんすけ)/1970年、広島県生まれ。監督作に「GANTZ」シリーズ(2011)、「アイアムアヒーロー」(16)ほか(撮影/小原雄輝)

「キングダム」は監督:佐藤信介、脚本:黒岩勉、佐藤信介、原泰久。主演は山崎賢人で、4月19日(金)から全国東宝系で公開される (c)原泰久/集英社、(c)2019映画「キングダム」製作委員会

「キングダム」は監督:佐藤信介、脚本:黒岩勉、佐藤信介、原泰久。主演は山崎賢人で、4月19日(金)から全国東宝系で公開される (c)原泰久/集英社、(c)2019映画「キングダム」製作委員会

 映画「キングダム」が4月19日から全国公開される。壮大なスケールで繰り広げられる世界観をいかにして映画で表現したのか。佐藤信介監督に聞いた。

【映画「キングダム」の写真はこちら】

*  *  *
『キングダム』が面白いという話は聞いていました。映画化したいという人もいた。読んでみたらすごいスケール感。映画化は無理、と当初は思いました。

 この映画は史実に基づいた時代劇ですが、単なる歴史大作ではなく、突き抜けるような冒険活劇でありアクション映画だという揺るがない軸があった。中国が舞台の作品ですが、日本映画もアメリカ映画もアニメもゲームも観ているわれわれが持っている感覚、この日本の感覚で紀元前の中国を撮るんだという潔い気持ちもありました。

『キングダム』ではアクションがとても重要な要素です。剣のアクションが多いですが、日本刀とは違う、叩き斬る剣。それをどう扱うのか。剣劇のアクションはパターンが限られているので、いかにあの手この手で見せるかなのですが、この人は押せ押せタイプだとか、この人は実は剣を使わなくても戦えるからこの技だとか、登場人物の性格に付随させてアクションに変化をつけていく。主人公・信のアクションも、他と似通わないように設計しました。

 香港アクションを学んできた人たちとのチームで、映画ではできないような実験をゲームムービーで重ねてきました。そんな中から独自のスタイルが出てきたと思います。今回はいよいよ中国だね、となるんですが、ぼくらの頭にはゲームで三国志をやった時の感覚の片鱗がある。古典的スタイル、中国スタイルを意識せず、でも意識しないわけでもなく、あえて自分たちがやってきたことをやってみました。当時の中国はもっと緑が多かったという説があるので緑を大事にするなど、新説をもとにいままでの中国映画と違うテイストを作れた。中国の人にとっても新鮮なんじゃないかな。

 すべてのキャラクターでもう直せない!という所まで鎧や髭の感じ等を試しました。一部のキャラクターにはこっそりついている音があるんです。例えば王騎だと鎧の音。それも試行錯誤の連続。素材が違うのでは? つけ方が違うのでは?とやって、やっとずっと聞いていたいという音が出来る。俳優さんのポテンシャルは絶対なのですが、様々な要素を組み合わせてキャラクターが完成したような所もありました。今回は原作の5巻までを映画化しましたが、今後は大合戦シーンや作戦が重要な場面も多くなり、面白さは膨らんでいきます。車輪も出てくるので、スピードの中での戦いになる。もし続編があるとしたら、全く毛色の変わった面白さが展開されると思います。(談)

AERA 2019年4月22日号


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