AERA 2018年10月1日売り表紙に吉田羊さんが登場
AERA 2018年10月1日売り表紙に吉田羊さんが登場

 女優の吉田羊さんが、AERAの表紙に登場。続編が放送される主演ドラマ「コールドケース~真実の扉~」への思いや、共演者との関係などについて明かした。

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 2年前、「コールドケース~真実の扉~」で、連続ドラマに初主演することになった際、吉田は「自分が主役だという意識はないです」と話している。その考えは、今年10月から放送されるシーズン2の撮影でも同じだったようだ。

「このドラマの最大の特徴は、『毎回登場するゲストが主役』ということ。そのサポートをするのが、私たち捜査一課5人の役回りだと意識していました」

 捜査一課のメンバーには、三浦友和や滝藤賢一など“渋い男”たちが顔をそろえるが「むしろ気が楽だった」と話す。

「皆さん大人ですし、ほどよくほっといてくれるのでいいですね(笑)。でも、現場の結束力はすごくある。前作から空白だった2年間も、この5人はきっとどこかで一緒に生きてきたんだって思えるような、絆の強さを感じていました」

 主人公の女性刑事・石川百合を演じながら、「自分と似ている」と感じることもあるという。

「百合は、ある事件をきっかけに心に闇を抱えてしまうのですが、人間って、誰しも心のどこかに孤独を抱えて生きているんじゃないかなって思います。私も少なからずそういう部分があるので」

 5人きょうだいの末っ子として育った。両親や兄・姉との仲は良かったが、年が
離れていることもあり、子どもながらに孤独を感じることも多かったという。

「だから『家族に認められたい』というのも、俳優を目指したきっかけの一つ」

 百合も吉田も、強い女性だ。だがそれは、相手をはねのけるものではなく、自分の弱さや孤独をまっすぐに見つめられる強さだ。だから多くの人が、吉田の表情に引き込まれるのだ。(文中敬称略)(ライター・澤田憲)

※AERA 2018年10月8日号