灼熱の西日本豪雨被災地で記者が学んだ「10分作業、10分休憩」ボランティアの鉄則 (1/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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灼熱の西日本豪雨被災地で記者が学んだ「10分作業、10分休憩」ボランティアの鉄則

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山本大輔AERA

総頭川の周辺には、壊れた橋や傾いた倉庫、大量の流木などが今も散乱している。とてもボランティアの手作業だけでは復旧は難しく、重機の必要性が増している(撮影/山本大輔)

総頭川の周辺には、壊れた橋や傾いた倉庫、大量の流木などが今も散乱している。とてもボランティアの手作業だけでは復旧は難しく、重機の必要性が増している(撮影/山本大輔)

ボランティアセンターでは、全てのボランティア参加者にボランティア保険の加入を求めている。この緑の紙に必要事項を書き込むだけでOK。費用は発生しなかった。一度作れば、他の被災地でも適用される。また、赤いシールには氏名を記入し、服につけて作業中の名札となる(撮影/山本大輔)

ボランティアセンターでは、全てのボランティア参加者にボランティア保険の加入を求めている。この緑の紙に必要事項を書き込むだけでOK。費用は発生しなかった。一度作れば、他の被災地でも適用される。また、赤いシールには氏名を記入し、服につけて作業中の名札となる(撮影/山本大輔)

 西日本豪雨災害から約2週間たった7月19日、全国でも被害が大きかった広島県坂町で災害ボランティアをした。最高気温が36度に達した酷暑の被災地で、ボランティア活動をするということはどういうことか。注意点も含めて、まとめた。

【写真特集】豪雨被災地で実際に記者がボランティア活動をして見たものとは

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 坂町は広島市と呉市の間に位置し、町役場周辺などを除けば、ほとんどが山に占められている。役場周辺の平地へ向かい、山の谷間を縫うように流れる総頭川の両岸に集落が密集している。

 今回の豪雨では、この総頭川両側の山の斜面のあちこちで大小異なる規模の土砂崩れが起きた。崩れた土砂が川になだれ込み、大量の流木が所々で川の流れをせき止めた。豪雨で水量が増している川の流れは濁流となって行き場を失い、周囲へあふれ、近くの民家をのみ込んだ。

 これとは別に、海岸線まで山が迫る水尻や小屋浦といった海に面する地区でも土砂崩れが起き、ここでも多くの民家が被害を受けた。19日の段階で坂町の死者数は16人。小屋浦では安否不明者の捜索が続いていたし、水尻にいたっては、まだボランティアが入ることすらできない状態だった。

 今回、筆者がボランティア活動を行ったのは、総頭川の氾濫で被害にあった民家などがある上条地区。坂町のボランティア拠点「災害たすけあいセンター」のスタッフの指示に従って、同地区を担当した。

 被災地の社会福祉協議会がボランティアセンターを設置し、全体の活動場所や内容、ボランティアの体調などを管理するのが一般的だ。坂町の場合、ボランティアの受付時間は毎日午前9時から正午まで。作業時間はセンターと地元住民が協議した結果、住民の日常生活もあることから、午後3時までと決まっていた。今後、協議を重ね、作業時間が変わることもある。

 筆者は東京からの当日入りだったため、東京駅を午前6時に出発する新幹線に乗り、午前10時前に広島駅に到着。持ってきた大きなスポーツバッグを被災地まで持ち込むと邪魔になるため、広島駅で作業着に着替え、鉄板中敷き入りの安全長靴に履き替えた。四つ用意してきたタオルと、10セットずつの防塵マスクや軍手に加え、ゴーグルやビニール手袋、帽子などをリュックに詰め替えたら、スポーツバッグは駅のロッカーにしまった。被災現場では荷物の管理ができないため、必要最低限にするのが重要だ。



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