■55歳の年の差婚 困難を乗り越えて(2017年7月 インドネシア)

 インドネシアの農村で、盛大な結婚式が行われた。新郎スラメットさんは16歳、新婦ロハヤさんは71歳。年の差は55歳だ。

 スラメットさんは父親を事故で亡くし、母親には育児を放棄され、小学校を中退して働いていた。ロハヤさんは2度結婚したが、いずれも夫と死別。息子と暮らしていた。

 息子の親友だったスラメットさんがマラリアにかかったとき、ロハヤさんが約1カ月間、つきっきりで看病したことで、スラメットさんに愛がめばえた。「こんな優しくしてくれる人を知らない」と感じ、「結婚しよう」と告白。ロハヤさんも「病気を治せてうれしかったが、それ以上のボーナスのような幸せな気持ち」と承諾した。

 同国の法律では、男性は19歳にならないと結婚できないが、2人が信仰するイスラム教に基づく「ニカシリ」(秘密婚)を挙げた。最初は戸惑った村民も2人の純愛ぶりに心を動かされ、300人以上が集って祝福した。

※月刊ジュニアエラ 2018年4月号より

ジュニアエラ 2018年 4月 増大号 [雑誌]

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AERA編集部
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