人工の流れ星が作れる? 20年春に広島上空での披露を目指すベンチャー (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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人工の流れ星が作れる? 20年春に広島上空での披露を目指すベンチャー

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渡辺豪AERA
アストロスケール CEO 岡田光信さん(45)/東京大学農学部卒。同大学院在学中に国家公務員1種試験に合格。起業後に精読したスペースデブリの関連論文は300本、ざっと通読した論文も含めると700本に上るという。「宇宙のJAF」を標榜(撮影/伊ケ崎忍)

アストロスケール CEO 岡田光信さん(45)/東京大学農学部卒。同大学院在学中に国家公務員1種試験に合格。起業後に精読したスペースデブリの関連論文は300本、ざっと通読した論文も含めると700本に上るという。「宇宙のJAF」を標榜(撮影/伊ケ崎忍)

ALE CEO 岡島礼奈さん(39)/鳥取県出身。東京大学理学部天文学科を卒業後、同大学院で理学博士号(天文学)を取得。在学中を含み起業経験が豊富。「未開分野を切り拓くパイオニアになれるのが宇宙ベンチャーの一番の魅力です」(撮影/写真部・大野洋介)

ALE CEO 岡島礼奈さん(39)/鳥取県出身。東京大学理学部天文学科を卒業後、同大学院で理学博士号(天文学)を取得。在学中を含み起業経験が豊富。「未開分野を切り拓くパイオニアになれるのが宇宙ベンチャーの一番の魅力です」(撮影/写真部・大野洋介)

日本の主な宇宙ベンチャー(AERA 2018年4月30日-5月7日合併号より)

日本の主な宇宙ベンチャー(AERA 2018年4月30日-5月7日合併号より)

 宇宙にひかれたのは、小学生のときに読んだアインシュタインの相対性理論の漫画本がきっかけ。中学生になって名著『ホーキング、宇宙を語る』に出合い、宇宙理論の世界に導かれた。

「流れ星って人工的につくれるんじゃない?」

01年、しし座流星群を一緒に見た大学の友人たちと交わした何げない会話が、ビジネスのヒントにつながった。学生時代に起業したゲームアプリ制作会社で、「科学はエンタメと融合すると、すごいパワーで世の中に浸透する」ことを肌で感じ取った。

 大学院を出た後、就職先に選んだのはゴールドマン・サックス証券。大好きな科学の世界に、お金が流れるようにするノウハウを学びたい、と思った。

 岡島は大上段に構えない率直さや快活さで仲間を引き寄せる。ALE設立後も協力者はどんどん広がり、13年には都会でも肉眼で観察できる3等星の明るさの流れ星を宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実験施設で生み出すことに成功。青、緑、オレンジの発光技術も確立した。東京五輪が開かれる20年春に広島上空での初披露を目指す。

「蓄積した技術的基盤は娯楽的な活用にとどまらず、自然界の隕石や流れ星のメカニズム解明などに生かし、科学発展に寄与したい」。そんな思いが岡島の根底にある。(文中敬称略)

(編集部・渡辺豪)

AERA 2018年4月30日-5月7日合併号より抜粋


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