50代でも間に合う! あなたの年金を増やせる公的制度ベスト3

朝日新聞出版の本

2018/02/23 16:00

 たとえば、1975(昭和50)年生まれ、現在43歳の人が終身年金A型に1口加入した場合の年金額は月額1万6020円。60歳まで払い込むと、65歳以降、年間約19万円を生きている限り受け取れる。iDeco同様、掛け金の分だけ所得税・住民税を節税できる効果も絶大だ。

■自営業なら小規模企業共済で“マイ退職金”づくり

 自営業者の場合、上乗せ年金だけでなく、給与所得者のように退職金をもらうこともできない。そこで、自営業者の“マイ退職金制度”として創設されたのが国の機関である中小機構が運営する小規模企業共済制度だ。

 この制度では月々1000円から500円単位で7万円まで掛け金を設定できる。自営業者の場合、iDecoの掛け金の上限は月額6万8000円なので、iDeco以上に貯蓄効果が高い制度といえるだろう。

 個人事業を法人化するなどの理由で途中解約した場合、受け取る共済金が掛け金を一切合計額を上回らないなど、受給資格には少し厳しい面があるのも事実。しかし、個人事業主が月額1万円の掛け金を10年間納めて事業を廃業した場合、支払総額120万円に対して129万600円の共済金が受け取れる。

 掛け金総額が10年で7%以上増えた計算になるので、iDecoで元本割れリスクと闘いながら投資するより、おトク度も断然高い。

 この小規模企業共済も国民年金基金同様、掛け金が所得控除されて、絶大な節税効果がある。元本保証がある点も考えると、自営業者の場合はiDecoで投資に励むより、このマイ退職金制度で老後資金を積み立てたほうが安心かもしれない。(経済ジャーナリスト・安住拓哉)

※AERA増刊『老後資金が1000万円貯まる! つみたてNISAとiDeco入門』より

AERA with MONEY 老後資金が1000万貯まる つみたてNISAとiDeCo入門(AERA増刊)

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