技術力で生存期間に差 執刀医の腕が見えるがんの症例とは (1/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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技術力で生存期間に差 執刀医の腕が見えるがんの症例とは

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大塚玲子AERA#がん

上野雅資(うえの・まさし)/1957年生まれ。金沢大学医学部卒業。同大学がん研究所附属病院を経て87年からがん研有明病院(旧・癌研究会附属病院)に勤務(撮影/写真部・小原雄輝)

上野雅資(うえの・まさし)/1957年生まれ。金沢大学医学部卒業。同大学がん研究所附属病院を経て87年からがん研有明病院(旧・癌研究会附属病院)に勤務(撮影/写真部・小原雄輝)

 外科の執刀医はがんと患者にどんな思いを抱きながら向き合っているのか。がん研有明病院・大腸外科部長の上野雅資医師に聞いた。

 取るべきものは確実に取り、残すべきものは残す──がん研有明病院(東京都江東区)が目指す理想的な治療だ。基本のようだが、決して簡単なことではない。

 同院の大腸外科が手掛ける手術数は年間約1100件。うち約750件が初発大腸がん手術だ。7人のスタッフが週にそれぞれ3、4件のペースで手術し、年間の術数は1人当たり150~200件にのぼる。同院の大腸外科部長である上野雅資医師はこう話す。

「昔は検査の機械も今ほどいいものがなく、診断したときにはすでに状態がかなり悪いことが多かったので、取り残しがないよう大きく切るのが常識でした。その後、検査の精度が上がり、検診が普及したおかげで“残すべきものはきちんと残す”を目指せるようになりました」

 理想の治療を実現する上で大きな役割を果たしているのが腹腔(ふくまく)鏡手術だ。現在大腸がん手術は腹腔鏡で行う割合が増えているが、同院はその比率が95%と高く、かつ実績を上げている。


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