将棋AI「AlphaZero」開発の衝撃 驚異の強さに潜む「人類の可能性」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
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将棋AI「AlphaZero」開発の衝撃 驚異の強さに潜む「人類の可能性」

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松本博文AERA

11月11、12日に開催された、コンピューター将棋の頂点を争う、電王トーナメント(ドワンゴ主催)(撮影/松本博文)

11月11、12日に開催された、コンピューター将棋の頂点を争う、電王トーナメント(ドワンゴ主催)(撮影/松本博文)

 発表した論文によると、AlphaZeroは日本のelmoを相手に90勝8敗2分で圧勝。全貌は不明だが、コンピューター将棋、さらには将棋の技術発展のスピードさえ加速させることもあり得る。伸びしろが示されたことは、人類を400年にわたって魅了した将棋が、途方もなく奥深いということを証明したことにもなる。人類最強の羽生善治が永世七冠達成後に口にした「将棋そのものを、本質的にはまだまだわかっていない」とする言葉は、実感でもあるのだろう。

 詰将棋などの伝統的な手法で鍛えられた藤井聡太四段は、コンピューター将棋を研究に取り入れ、さらに強くなろうとしている。これから「デジタルネイティブ」と呼ばれる子どもたちの世代が、初めから途方もなく強くなったコンピューター将棋ソフトで研鑽を積むとすれば、人類も果たしてどれだけ強くなるのか、予想もつかない。(文中敬称略)

(将棋ライター・松本博文)

AERA 2018年1月1-8日合併号より抜粋


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