労働人口の減少で空前の売り手市場。「優秀な人材が採用できない」は、各社に共通の悩みだ。そこに降ってわいた副業解禁。副業・複業したい人を採用する企業に加え、副業したい人材と人材を求める企業をつなぐマッチングサイトも盛り上がる。
週末や平日夜などに働いてくれる人を求めるスタートアップ企業と、働きたい人材を結びつける「シューマツワーカー」は、今年7月に正式サービス開始。80件ほどの求人を掲載し、70人ほどの副(複)業ワーカーにつないだ。登録者の多くは20代後半から30代。残業削減で早く家に帰れるが、それでは物足りない、キャリアのためにもっと経験を積みたい、という人たちだ。
「スタートアップに興味はあるけれど気軽に転職はできないと考えている優秀な人材が、副(複)業なら参画してくれる。エンジニアは相場が上がっているので優秀な人をフルタイムで雇おうとすれば月100万円ということもザラですが、短時間・短期間ならスタートアップでも雇える」(代表の松村幸弥さん)