『はいからさん』は“学園物の飽き”がきっかけ? 作者が明かす誕生秘話 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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『はいからさん』は“学園物の飽き”がきっかけ? 作者が明かす誕生秘話

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矢内裕子AERA
大和和紀(やまと・わき)/1948年生まれ。66年のデビュー以後、幅広いジャンルでヒット作を描き続けている。最新作に『イシュタルの娘~小野於通伝~』 (c)大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会

大和和紀(やまと・わき)/1948年生まれ。66年のデビュー以後、幅広いジャンルでヒット作を描き続けている。最新作に『イシュタルの娘~小野於通伝~』 (c)大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会

 紅緒はつくねが好物だったり、酒乱だったり、それまでにないキャラクターですが、一途に少尉を思っている気持ちは揺らぎません。

 紅緒の相手役を軍人にしたのは、大正時代という時代背景を考えると戦争というものを入れたかったので「軍人にしましょう」と。そういえば一度、サイン会に防衛大の学生さんが白い詰め襟の制服で来てくれたことがありました。やっぱり軍服は海軍のほうがカッコいいんですよね(笑)。

 当初、1年間の週刊連載の予定でしたが、人気が出たので、2年間に延びました。最後は関東大震災を描くことは決めていましたが、連載が長くなったので紅緒にも仕事をさせようと。ただ週刊連載で追われているので、いろいろな職業の取材もままなりません。編集者なら一緒に仕事もしていて様子もわかるので、出版社で働かせることにしました。

 今回のアニメ化では、原作と絵柄が違います。マンガの絵とアニメの絵は作画家が違うのだから全く同じにはならない。それならば現代的な絵柄のほうが原作を知らない若い世代にもいいんじゃないかと思いました。

 劇場版アニメは、物語の骨子を押さえてテンポよくまとまっています。素晴らしい声優さんにも恵まれて、音楽もいいんですよ。音はマンガにない要素ですから、そのあたりも楽しんでいただけるとうれしいです。(談)(ライター・矢内裕子)

AERA 2017年11月27日号


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