腕が4本になると神様のような気分に? 機械との合体が起こす「心」の変化 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

腕が4本になると神様のような気分に? 機械との合体が起こす「心」の変化

このエントリーをはてなブックマークに追加
長倉克枝AERA
メタリム MetaLimbs/東京大学教授の稲見昌彦さんらは、人の体をロボット、VRで「変身」「合体」させ、人の心のあり方や行動を変える研究に取り組んでいる(撮影/編集部・長倉克枝)

メタリム MetaLimbs/東京大学教授の稲見昌彦さんらは、人の体をロボット、VRで「変身」「合体」させ、人の心のあり方や行動を変える研究に取り組んでいる(撮影/編集部・長倉克枝)

写真:東京大学稲見・檜山研究室/慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科提供

写真:東京大学稲見・檜山研究室/慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科提供

「人は体が変わることで、心や行動も変わります。自由に操作できる腕を増やすことで、それまで不可能だったものを自在にコントロールできる、神様のような『自在感』を体験することになります。実際にやってみると、まさにその通りでした。そして高い能力を一度味わったら、身体能力が衰えても、再びその高みに上るモチベーションが湧いてくる。こうした心の変化も表れるのではないでしょうか」

 体を変えることで、「生きる活力」につながるのだ。ただ、ロボットアームが普及するまでは、誰もがつけるわけにはいかない。そこで、

「バーチャルリアリティー(VR)で体が変わる疑似体験をするだけでも、同じ効果があるとわかっています」

 と、稲見さん。例えば、VRのヘッドマウントディスプレーを使ってスーパーマンになり、誰かの手助けをする。この体験をした直後には、落とし物を拾うなどの人助けをしやすくなる、という研究結果もある。ここでも、心が活性化しているのだ。

 ロボットアームでもVRでも「生きる活力」をうまく活用すれば、体の衰えによる死への不安を薄めることもできるだろう。(編集部・長倉克枝)

AERA 2017年11月20日号より抜粋


トップにもどる AERA記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい